前記事のつづきです。
最初は先生から「出てみたら?」程度に軽く勧められ、
なーんとなく参加しがちなコンクール。
しかし、そこは練習成果を出せる場であるけれど、
優劣を競う場でもあるのです。
コンクールという場を借りて目標を定め、それに向かって練習に励む。
そして、ステージでここ一番の集中力を発揮して、自分史上最高の演奏をする!!
腕を磨くためのもの、これだけで良いんです!!
課題曲を決めてからステージに立つまで、
子どもが自分の意思で前向きに練習に励むのは難しく、
先生や、特に日々接する親の努力はすごいもの。
朝早くに起こして朝練。
学校から帰宅すれば、おやつを食べて「練習よ!」
子どもがぐだぐだすれば喝を入れたり励ましたり、あの手この手。
週末だって練習中心。
レッスンには週2回、3回と連れて行き、
時には先生の先生にもレッスンして頂き、
気もお金も時間も、たーくさん使うのです。
いつの間にか、他人に評価(賞や優劣)されることを基準としてしまい、
大切なことを置き去りにしてしまうような事にもなりかねません。
誰だって、上記のようにたーくさんの努力や苦労があればあるほど、
報われたい、評価されたい、と思いますよね。
高評価を得れば嬉しいし、低評価だとガッカリ。
特に、予選、本選を勝ち残れるか!何位か!賞が貰えるか!
となれば、嫌でも優劣を突きつけられる訳ですから、
気持ちも揺れます。
こんな親子の光景を目の当たりにした事があります・・・
最初にお見かけしたのは2年前のコンクール予選会場。
ミミより年下の、まだ幼い雰囲気。
ララのカテゴリーの次に行われるカテゴリーに出演予定で、
会場のロビーにいらっゃいました。
「さー!!そろそろ気合い入れなきゃだめよ!!」
母親の大きな声に、ワォ!凄い人がいるな〜と感じ、
とても印象に残ったのでお名前をチェックすると、
すでに全国トップに立っている有名なお子さんでした。
2度目は、同じコンクールの次のステージでした。
ここではミミと同じでした。
コンクール出番前の更衣室で、母親が楽譜を子どもに見せながら
「違うでしょ!何でそうなの!先生にこう教わったでしょ!
」
とブチ切れ。
怒鳴ってました。
子どもはまだ幼いからかピンと来ていない表情。
そこで着替えをしていた私たちは、同じ部屋に居づらくなり、
私たち親子もですが、他の親子もサーッと部屋を出て行きました。
3度目は1年後、またその親子をコンクールでお見かけしました。
初めて演奏を聴きました。
しっかりした指で、とても滑らかな演奏。
よく弾きこんであって感心!!
でもその後、結果発表の紙が貼り出され、1位無しの2位だったようです。
母親は明らかにムッとなさって、抗議なさるのかしら??と思うほど。
その予選ではどのカテゴリーでも1位が出されてなくて、
相当厳しい採点だったようでした。
4度目、数ヶ月後に再びコンクールで同じになりました。
ミミのちょっと後に演奏と分かり、娘たちと聴きました。
相変わらず滑らかな演奏!指がよく回る!!
力の落ちが良いというか、小さい子なのにレガートが綺麗で無理が無い。
流石だなー、と思っていたら、最後の最後で音を外し・・・
ご本人もハッとした表情を残してピアノから降りました。
直後、廊下で着替えていらっしゃいました。(なぜ?)
ドレスを乱暴に扱いながらとても大きな声で、
「だから言ったでしょ!!あそこは練習しなさいって言ったのに!!
サボったからこうなるのよ!
先生にもお願いしてレッスンもしてもらって、ホールまで取ってやったのに!!」
長い長いお説教。
とにかく、”これほどしてあげたのに!!”といった内容が、
関係者が通る廊下に響き渡っていました。
とてもお上手なその子が気の毒でなりませんでした。
周囲の期待が大きすぎて大変だろうな、嫌にならなきゃ良いけど・・・と。
つづく・・・
最初は先生から「出てみたら?」程度に軽く勧められ、
なーんとなく参加しがちなコンクール。
しかし、そこは練習成果を出せる場であるけれど、
優劣を競う場でもあるのです。
コンクールという場を借りて目標を定め、それに向かって練習に励む。
そして、ステージでここ一番の集中力を発揮して、自分史上最高の演奏をする!!
腕を磨くためのもの、これだけで良いんです!!
課題曲を決めてからステージに立つまで、
子どもが自分の意思で前向きに練習に励むのは難しく、
先生や、特に日々接する親の努力はすごいもの。
朝早くに起こして朝練。
学校から帰宅すれば、おやつを食べて「練習よ!」
子どもがぐだぐだすれば喝を入れたり励ましたり、あの手この手。
週末だって練習中心。
レッスンには週2回、3回と連れて行き、
時には先生の先生にもレッスンして頂き、
気もお金も時間も、たーくさん使うのです。
いつの間にか、他人に評価(賞や優劣)されることを基準としてしまい、
大切なことを置き去りにしてしまうような事にもなりかねません。
誰だって、上記のようにたーくさんの努力や苦労があればあるほど、
報われたい、評価されたい、と思いますよね。
高評価を得れば嬉しいし、低評価だとガッカリ。
特に、予選、本選を勝ち残れるか!何位か!賞が貰えるか!
となれば、嫌でも優劣を突きつけられる訳ですから、
気持ちも揺れます。
こんな親子の光景を目の当たりにした事があります・・・
最初にお見かけしたのは2年前のコンクール予選会場。
ミミより年下の、まだ幼い雰囲気。
ララのカテゴリーの次に行われるカテゴリーに出演予定で、
会場のロビーにいらっゃいました。
「さー!!そろそろ気合い入れなきゃだめよ!!」
母親の大きな声に、ワォ!凄い人がいるな〜と感じ、
とても印象に残ったのでお名前をチェックすると、
すでに全国トップに立っている有名なお子さんでした。
2度目は、同じコンクールの次のステージでした。
ここではミミと同じでした。
コンクール出番前の更衣室で、母親が楽譜を子どもに見せながら
「違うでしょ!何でそうなの!先生にこう教わったでしょ!

とブチ切れ。
怒鳴ってました。
子どもはまだ幼いからかピンと来ていない表情。
そこで着替えをしていた私たちは、同じ部屋に居づらくなり、
私たち親子もですが、他の親子もサーッと部屋を出て行きました。
3度目は1年後、またその親子をコンクールでお見かけしました。
初めて演奏を聴きました。
しっかりした指で、とても滑らかな演奏。
よく弾きこんであって感心!!
でもその後、結果発表の紙が貼り出され、1位無しの2位だったようです。
母親は明らかにムッとなさって、抗議なさるのかしら??と思うほど。
その予選ではどのカテゴリーでも1位が出されてなくて、
相当厳しい採点だったようでした。
4度目、数ヶ月後に再びコンクールで同じになりました。
ミミのちょっと後に演奏と分かり、娘たちと聴きました。
相変わらず滑らかな演奏!指がよく回る!!
力の落ちが良いというか、小さい子なのにレガートが綺麗で無理が無い。
流石だなー、と思っていたら、最後の最後で音を外し・・・
ご本人もハッとした表情を残してピアノから降りました。
直後、廊下で着替えていらっしゃいました。(なぜ?)
ドレスを乱暴に扱いながらとても大きな声で、
「だから言ったでしょ!!あそこは練習しなさいって言ったのに!!
サボったからこうなるのよ!
先生にもお願いしてレッスンもしてもらって、ホールまで取ってやったのに!!」
長い長いお説教。
とにかく、”これほどしてあげたのに!!”といった内容が、
関係者が通る廊下に響き渡っていました。
とてもお上手なその子が気の毒でなりませんでした。
周囲の期待が大きすぎて大変だろうな、嫌にならなきゃ良いけど・・・と。
つづく・・・